猫cafeの一日 ミント登場編

 

 

作者:ヒラマ コウ

 

 

登場キャラ

 

 

ミー・・・一般的な三毛猫(♀)ルナの言動に振り回され、やけ食い気味だったが最近これでは駄目だとダイエット中  

 

ルナ・・・高貴で美しいシャム猫(♀)お店のNO.1でプライドも高い

     そして嫌味 ミーを弄って面白がってる。

 

ミント・・・可愛いマンチカン(♀) お店に新たに来た新猫。見た目はキュートだけど実は・・・。

 

女性店員・・・猫達の世話やお客の対応をしてくれる優しいお姉さん。※ミントが被り推奨

 

 

 

 

 

 

比率:【0:3】

 

上演時間【30分】

 

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CAST

 

ミー:

 

ルナ:

 

ミント:

 

女性店員:

 

 

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                                    BGM:流す時はゆったりした曲推奨

 

 

猫cafe店内

 

 

猫達は各々起きだしてOPENを今か今かと待っているのだが・・・

 

 

※()はミー、ルナ、ミントの心の声です。

 

 

 

 

 

ミー:う~ん!今日も良い天気ね~!最近、お客さんから「あれ、ミーちゃん少しスリムになった?」

   なんて嬉しい言葉をかけてもらえるし良い感じ♪

   今日はどんな素敵な事が待ってるのかしら!

 

 

 

ルナ:ミーったら朝からご機嫌ね~。何か良い事あったのかしら?

 

 

ミー:おっはよう!ルナ!なんか私痩せたみたいなのよね。

 

ルナ:そういえばそうね。痩せたと私も思いますわ。

 

ミー:そうでしょー。

 

ルナ:招き猫よりは。

 

ミー:え?

 

 

ルナ:あら?聞こえなかったかしら?

   ま・ね・き猫よりはですわ。

 

 

ミー:どういう意味かしら?

   そしてなんかその招き猫ってデジャブな感じが・・・。

 

 

 

 

ルナ:そうですわね~。確かに前よりは痩せたと思うけれど

   私(わたくし)のプロポーションには遠く及びませんわ。

   招き猫は脱却できてもまだまだですわね。

   まあ、元がかな~り私と貴女では違いますから

   限界ってものもあるかもしれないし~、お~ほほほほほほほ!

   

 

 

 

ミー:そうよね~・・・。無理をしないで私は私らしく頑張るわよ!

 

 

 

ミー:(この嫌味な年増猫~!!!毎度毎度、自分のプロポーション

    自慢するんじゃないわよ~!!!あ~悔しい~!!!一度で良いから

    ルナのキーーーーっ!て悔しがったりしてる所みてみたい!)

 

 

 

ルナ:そうそう。今日から新しい子が入ってくるみたいですわよ。

   まあ、どんな子が来ようが私の敵ではありませんけど。お~ほほほほほほほ!

 

 

 

ミー:新しい子か~、(小声)誰かさんみたいに高飛車で嫌味な子じゃ無ければ良いけど。

 

ルナ:あ~ら?何か言いましたかしら?

 

ミー:な~んにも!さ~て、準備準備~。

 

ルナ:こら!待ちなさい!ミー

 

 

 

 

 

 

店員:あら?こっちの方で声が聴こえたと思ったんだけど・・・みんなどこに行ったのかしら?

   せっかく今日から入る子の事教えようと思ったのに・・・。

   でも良いか。どうせ後で紹介するし、準備の続きしようっと。

 

 

 

 

 

 

ミー:ふ~、準備完了と。さてと、どんな子が来るのか楽しみね。

 

ルナ:どんな子でもお店のNO.1はこの私だって事をみっちり教育して差し上げますわ。

 

ミー:ちょっと、貴重な新しい子なのだから厳しくは駄目よ。

 

ルナ:私の教育についていけないような子ははっきり申しまして要りませんわ!

 

ミー:ルナの教育についていけるというか~ (小声で)嫌味に耐えれる子もなかなか・・・

 

ルナ:な~にかしら~?

 

ミー:ふえっ?何でもないわよ!さ~て、早く来ないかな~。

 

 

 

 

 

 

 

店員:みんな揃ってるわね。今日も1日よろしくね。

   もう既に話には聞いてると思うけど、今日から新しい子が入るわよ。 

   名前はミントちゃん。みんな仲良くしてね。

   じゃあ、今から連れて来るわね。

 

 

 

 

ミー:ミントちゃんか。可愛い名前。どんな子なのかな?

 

ルナ:確かに、貴女よりは可愛い名前ですわね。

 

ミー:どうせ、私は素朴な名前ですよ!そういえば、ルナって苦手なタイプってあるの?

 

ルナ:ある事はありますわよ。私、子猫は苦手ですわ。

 

ミー:あら?そうなの?可愛いのにどうして?

 

ルナ:だって~、すぐに泣くし、うるさいし、エレガントではありませんわ。

 

ミー:それはそうだけど、お姉ちゃんって呼ばれたりして私は好きよ。

 

ルナ:そんなものですの?

 

ミー:そんなものよ。あっ、お姉さん戻ってきた。

 

 

店員:お待たせ、みんな。この子がミントちゃんよ。じゃあ後はよろしくね。

 

 

 

 

 

 

ミント:えっと~、初めまして。ミントです。わからない事だらけなので~色々教えてね♪

 

ミー:かわいいいいいい!!!なんて小さいの!もうマスコットみたい!

 

ルナ:私はこのお店NO.1のルナですわ。

 

ミー:私はミーよ。ミントちゃん、よろしくね。

 

ミント:ミーお姉ちゃんに、ルナお姉ちゃんだね。よろしくね♪

 

ミー:なんでもわからない事は気軽に聞いてね。さてと何から教えようかな~。ねっ、ルナ。

 

ルナ:そうですわね・・・。

 

ミー:どうしたの?

 

ルナ:私、まだやる事がありますから、まずはミーに教育は任せますわ。

 

ミー:え?

 

ルナ:え?じゃないわよ。 (ミーをひっぱる)

 

ミー:ちょっと!やだなに、ひっぱらないでよ。

 

ルナ:良いからちょっと来なさい!(小声で) 

   ミント、貴女はちょっとそこで待ってなさい!

 

 

 

 

 

 

ミー:いたたたた、もう~、いったい何よ。

 

ルナ:よりによって子猫じゃない!

 

ミー:それがどうしたのよ?

 

ルナ:私、子猫は苦手!って言いましたわよね?

 

ミー:ルナ、まさか・・・私に教育全部任せようとしてるんじゃ・・・

 

ルナ:その通りですわ!

 

 

ミー:何が、「その通りですわ!」よ!ふざけないでよ。私だって他にもやる事があるのに。

   教育全部なんて嫌よ!

 

 

ルナ:あ~ら、そんな態度とって良いのかしら~?

 

ミー:何よ?

 

 

ルナ:ミー、貴女が前に私の朝食に昼食、挙句の果てにおやつまでも盗み食いしてたの

   ばらそうかしら~?

 

 

ミー:ゲッ・・・。

 

ルナ:ちょうどダイエットしてるみたいですし~、この際ばらして、もっと食事の量を・・・

 

ミー:ちょっと待って!ただでさえ今の量でもお腹空くのに減らすのはやめて~!

 

ルナ:あらそう!じゃあ、引き受けてくれるのかしら?

 

ミー:(くそう・・・。弱みにつけこんできやがって~。)

 

ルナ:どうなのかしら~?

 

ミー:わかったわよ。あの子の教育全部引き受けるわよ・・・。その代わり・・・。

 

ルナ:良かったわ~!じゃあ後はよろしくね~。

 

 

 

ミー:え?ちょっと、ルナ!まだ話は終わってな・・・ってもういないし。

   はぁああああ・・・。でも食事減らされるよりはましよ。

   頑張るのよ!私!

 

 

 

 

 

 

ミー:お待たせ~。どう?お店の雰囲気は?

 

ミント:うんとね~、凄く良い感じだね!

 

ミー:気に入ってもらえて良かった。

 

ミント:うん!あれ?ルナお姉ちゃんは?

 

ミー:あ~、ルナはちょっと用事が出来ちゃって、貴女の教育は私がする事になったのよ。

 

ミント:そうなんだ~。

 

ミー:お姉ちゃん1人じゃ駄目かな?

 

ミント:駄目じゃないよ~。お姉ちゃん優しそうだし嬉しい♪

 

ミー:可愛い~!よし!じゃあ、まずは挨拶から始めるわね。

 

ミント:うん!

 

ミー:いらっしゃいませ!

 

ミント:いらっしゃいませ!

 

ミー:また来てね!

 

ミント:また来てね♪

 

ミー:上出来ね。さてと次は~。

 

 

店員:ミー、お客さんから指名よ~。お願いね。

 

 

ミー:は~い。ごめん、お姉ちゃん呼ばれたから言ってくるね。

   何か困った事あったら周りにいる子達に聞いてね。

 

 

ミント:わかった。お姉ちゃんいってらっしゃい♪頑張ってね♪

 

 

ミー:じゃあまた後でね!

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナ:(何か好きな曲を30秒ほど歌ってください。)

 

ルナ:ふ~、今日の歌の練習はこんなものかしら。

 

ミント:何してるの?

 

ルナ:え?何って?あら~?ミーはどうしたのかしら?

 

ミント:ミーお姉ちゃんならお客さんに呼ばれて行ったよ。

 

ルナ:(あの役立たず・・・。この子のキラキラっとした感じ苦手ですのに・・・いつか盗み食いの事ばらして差し上げますわ!)

 

ルナ:そう。指名が入ったのね。それで貴女は何か用なのかしら?

 

ミント:ううん。何にもないよ。おばちゃん♪

 

ルナ:おば!?ちょっと!今、貴女なんて!?

 

ミント:聞こえなかった?もう一度言うね。何にもないよ。お・ば・ちゃ・ん♪

 

ルナ:お・ば・ちゃ・ん!?

 

ミント:うん!だって~、おばちゃんは、おばちゃんでしょ?

 

ルナ:・・・。

 

 

 

ミント:(ははははは!おかしい!おばちゃんて言ったらあからさまに動揺してるし!

    こいつがこのお店のNO.1とかちゃんちゃらおかしい!どうしてもって

    言うからこのお店に来たけどさ~、あたしが、これからこのお店のNO.1になってやるのよ!

    さ~てと、面白いからもう少しこの年増猫と遊ぶか~。)

 

 

 

ミント:どうしたの~?おばちゃん?

 

ルナ:・・・なんでもありませんわ。

 

ミント:そう。なら良いけど。

 

 

ルナ:(なんなのこの子・・・!この高貴で美し~い私をよりによっておばちゃん呼ばわり・・・!

    だから子猫って嫌いなのですわ!あ~本当不愉快・・・!)

 

 

ミント:そう言えば~、おばちゃんがこのお店NO.1なんだよね?

 

ルナ:そうですわよ!貴女からしたら高嶺(たかね)の花のような存在ですわよ!お~ほほほほほほほ!

 

ミント:ふ~ん。

 

ルナ:私のようになりたいのであれば、まずはその態度をあらためなさい!

 

 

ミント:え~、おばちゃんのようにはなりたくないかな。だって~、その小じわとか

    真似したくても今のわたしには真似出来ないし~。

 

 

ルナ:小じわ!?

 

ミント:うん、目のあたりの小じわ。

 

 

ルナ:これは・・・今までの苦労の勲章みたいなものですわ。これがあるから

   大人の魅力になってるのですわ!

 

 

ミント:へ~、ただの老化なんだと思ってた。

 

ルナ:老化・・・。

 

ミント:どうしたの?おばちゃん?言葉間違ってた?

 

ルナ:間違ってはいませんわ。だけど・・・。

 

ミント:もしかして、怒った?

 

ルナ:怒ってませんわ。所詮は子供の言う事なんていちいち気にしてられませんわ!

 

ミント:良かった~。ただでさえ「小じわ」目立つんだから怒ったらさらに増えちゃうよ。おばちゃん♪

 

ルナ:ご、ご忠告ありがとうですわ!

 

ミント:どういたしまして♪

 

 

 

ルナ:(なんなの!なんなの!この子!おばちゃんって言うだけじゃなく今度は小じわ、老化

    気にしてる事を次から次へと・・・。でも、こんな事でめげてたらお店NO.1が

    泣きますわ。負けませんわ!)

 

 

 

ミント:(ふむふむ。おばちゃんだけでなく、小じわに老化って言葉も効果的と♪

     さ~てと次はどんな風に遊んでやろうかな~。)

 

 

 

 

 

 

ミント:そう言えば~。

 

ルナ:今度は何かしら?

 

ミント:さっき~、歌を歌ってたよね?

 

ルナ:歌ってましたわ。それがどうしたの?

 

ミント:えっとね~。

 

 

 

 

ルナ:(もしかして、口はもの凄~く悪い子だけど歌とか芸術の感性はあるのかしら?

    そっか、わかったわ!この高貴で美し~い私の美声を聴いて、上手いから歌を教えてとか言う

    パターンね!正直、性格は好きになれないけど教えて差し上げますわ。そしてその根性も性格も、

    一から叩きなおして差し上げますわ!)

 

 

 

 

ルナ:もしかして、私の素晴らしい歌声を聴いて、貴女自身も上手くなりたくて教えてもらいたくなったのかしら?

   良いですわよ。この私が特別に教えて・・・!

 

 

 

ミント:いらない。

 

ルナ:今なんて?

 

ミント:教えてくれなくて良い。

 

ルナ:じゃあなんて言おうとしたのかしら?

 

ミント:えっとね~、おばちゃんの歌声、お店中に歌声響いてたけど、ただの騒音になってるよって言おうとしたの。

 

ルナ:騒音ですって!!!?

 

ミント:うん!おばちゃん思ったより歌上手くないみたいだし教えてもらわなくて良いや。

 

ルナ:そう・・・。

 

ミント:あのミーってお姉ちゃんの方が歌、上手そうだしミーお姉ちゃんに教えてもらうね♪

 

ルナ:それが良いですわね・・・。

 

ミント:うん!

 

 

 

ルナ:(私のこの歌声を騒音!!!!キーーーーーー!!!もうなんなのこの子!!!それだけじゃなくて

    あのミーの歌声の方が、私より上手いですって!所詮は子猫の言う事なんて気にしてなんて・・・

    気にしてなんてえええええええええええ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

ミント:どうしたの~?おばちゃん?

 

ルナ:なんでもありませんわ。私そろそろ別の用事があるので失礼しますわ。

 

ミント:用事頑張ってね♪お・ば・ちゃ・ん♪

 

 

 

ルナ:(おばちゃん、おばちゃんって何度も何度も・・・。もう~この子大嫌いですわ!!!

    はあああ~、なんだかどっと疲れましたわ・・・。指名が入るまで少し休みますわ・・・。)

 

 

 

ミント:(さ~てと、この猫と遊ぶのはこの辺にして、そろそろあの猫が戻って来そうだし、

      また猫被らないと。あのミーって猫は色々利用できそうだし~色々とこれからが楽しみ♪)

 

 

 

 

 

 

ミー:ただいま♪ミントちゃん。

 

ミント:おかえりなさい!ミーお姉ちゃん♪

 

ミー:ちゃんと良い子にしてた?

 

ミント:うん!良い子にしてたよ。でも・・・ちょっと寂しかったかな。

 

ミー:そっか。じゃあ、お姉ちゃんと何かして遊ぼうか。

 

ミント:本当に?わ~い!

 

ミント:(フッ、面倒だけど仕方ない。この猫の事も調べたいし~、少し遊んでやるか。)

 

ミー:なにして遊ぶ?

 

ミント:う~んとね~、じゃあ追いかけっことかしたいな~♪

 

ミー:追いかけっこ!良いわよ!じゃあ、お姉ちゃんが追いかけるから頑張って逃げてね♪

   よーい、ドン!

 

ミント:わ~い!にっげろ~!!!

 

 

 

 

 

 

物陰からその様子を見てたルナ

 

 

 

 

 

 

ルナ:(私の前ではおばちゃんで、ミーにはお姉ちゃん。あの子猫!覚えておきなさい。このままじゃ済まされないですわよ。

    この高貴で美し~い私を怒らせたこと必ず後悔させて差し上げますわ!お~ほほほほほほほ!)

 

 

 

 

 

終わり