猫cafeの一日 ハロウィン編2

 

 

 

 

 

作者:ヒラマ コウ

 

 

 

 

 

登場キャラ

 

 

 

ミー・・・一般的な三毛猫(♀)ルナに日々弄られ続ける毎日で、痩せては太りを繰り返し、

               去年のハロウィンより、はるかにリバウンドして、今回は激太りしてしまった・・・。  

 

 

 

ルナ・・・高貴で美しいシャム猫(♀)お店のNO.1でプライドも高いし嫌味。ミーを弄って面白がってる。

                  ミントがお店に来てからは「おばちゃん」て言葉を言われ続けるが、

                  前回のハロウィンで見事にミントに一泡吹かせた。

 

 

 

ミント・・・可愛いマンチカン(♀)見た目は可愛いのだけど、裏はどす黒い性格でお店のNO.1を

                ルナから奪おうと虎視眈々と狙っている。

                ミーの前では、可愛く良い子を演じていたが、

                前回のハロウィンでの屈辱が忘れられず、

                ルナと共にミーにまで復讐を考えて燃えている。

 

 

 

 

 

 

比率:【0:3】

 

 

上演時間【25分】

 

 

 

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CAST

 

 

 

ミー:

 

 

 

ルナ:

 

 

 

ミント:

 

 

 

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                                    BGM:流す時はゆったりした曲推奨

 

 

 

 

 

猫cafe店内

 

 

 

 

 

今年も近付いて来た。10月31日、そうハロウィン! 猫cafe内の猫達はそれぞれ張り切ってますが、

より一層、燃えてる子猫が1匹・・・。

 

 

 

 

 

SE:雷鳴

 

 

 

 

ミント(M):「ふふふふ・・・もうすぐハロウィン! 待ちに待った前回のあの屈辱を晴らすチャンスが!

        あの年増猫とデブ猫め、見てなさい・・・。忘れられない最高の思い出のハロウィンにしてあげるんだから!

        そして、あの二匹は、このミント様に膝まづくのよ! あはははははは!!!」

 

 

 

 

ルナ:「ちょっと、ミー! ミーってば!?」

 

 

ミー:「・・・」

 

 

ルナ:「返事なさい! そんなに黙り込んじゃってどうかしましたの・・・?」

 

 

ミー:「・・・」

 

 

ルナ:「熱でもあるのかしら・・・?」

 

 

ミー:「・・・」

 

 

ルナ:「もう、せっかくのハロウィンなのですわよ!」

 

 

ミー:「ねぇ、ルナ・・・」

 

 

ルナ:「返事がないですわ・・・。まるで屍のよう・・・。心なしか、いつもより丸いですし・・・」

 

 

ミー:「いつまでやってんのじゃ! 己は!!!」(ルナを張り倒す)

 

 

ルナ:「痛いですわ! いきなり何しますの!?」

 

 

ミー:「痛いですわ! じゃないわよ! いつまでボケをしてるのよ!」

 

 

ルナ:「お~ほほほほほほほ! あまりに体型が似てましたから、このジャックオーランタン用のカボチャとミーを間違えましたわ!」

 

 

ミー:「どうやったら、カボチャと私を間違えるのよ!」

 

 

ルナ:「そりゃ~、私の秋は食欲の秋よ♪とか言ってドカ食いして、去年より、ボン、ボン、ボ~~~ンってなったミーの体型とですわ!

    あまりに丸くなってしまって、見分けがつかないくらいでしたわ・・・」

 

 

ミー:「(ムカッ!)そんな事言って本当は、ほら~、ルナももう年だし、ロ・ウ・ガ・ンが進んでるんじゃないの~?」

 

 

ルナ:「ロ・ウ・ガ・ンですって・・・」

 

 

ミー:「あら、ルナったら、耳まで老化したのかしら? 聞こえなかったようだから、もう一回言うわね。ロ・ウ・ガ・ンが・・・」

 

 

ルナ:「ちゃんと聴こえてますわ!」

 

 

ミー:「ヤバッ! 逃げろ!!!」

 

 

ルナ:「コラッ! 待ちなさい! まったく、逃げ足だけは一人前ですわね・・・」

 

 

ミント:「ルナおばちゃん、どうしたの?」

 

 

ルナ:「あら、ミント。おはようですわ。おっほん! 何度も言ってますけど、私(わたくし)はルナ【お姉さん】ですわよ!」

 

 

ミント:「ごめんなさい。ちゃんと言い直すね・・・。ルナ・・・お姉・・・」

 

 

ルナ:「そう、その調子・・・」

 

 

ミント:「おばちゃん」

 

 

ルナ:「お姉おばちゃんって、おかしいですわ!」

 

 

ミント:「言い慣れてないから、間違えちゃった! ごめんなさい」

 

 

ルナ(M):「この子、初めて出会った時から一向に覚えないですわ・・・。むしろ悪化してますし、私に怨みでも・・・

       はっ!? そうですわ! 去年のハロウィンの事、きっと根にもってるのですわね!

       そっちがその気なら、私にも考えがありますわ・・・」

 

 

 

ミント:「あっ、ミーおばちゃん、おはよう!」

 

 

 

ミー:「えっ? 今なんて?」

 

 

 

ミント:「だから、ミーおばちゃん、おはよう!って言ったの。何か問題ある~?」

 

 

 

ミー:「ミントったら、お姉ちゃんって呼んでたのに、急にどうしたのかなって?」

 

 

ミント:「だって、ミーお姉ちゃん、去年より、激太りしたし~、お姉ちゃんっていうより、

     おばちゃんって感じの体型だから、

     こっちの呼び方の方が似合うかな~って思ったんだ。駄目だった・・・?」

 

 

 

ミー:「ううん! 激太りしたお姉ちゃんも悪いし、ミントからしたら、私もおばちゃんだもんね!」

 

 

 

ミント:「うん!!!」 (満面の笑顔で)

 

 

 

ミー:「お、おばちゃん、少し疲れたから、向こうで休んでるね・・・」

 

 

 

ミント:「わかった! 年には勝てないし、無理しないでね!」

 

 

 

 

ルナ(M):「恐ろしい子ですわ・・・。私だけでなく、ついにミーにまで精神攻撃をしかけるなんて・・・。

       そりゃあ、私も初めて、この子におばちゃんと言われた時は、

       深く深く海の底まで沈むくらい、落ち込みましたわ・・・。

       でも、お店NO.1として、いつまでも落ち込んでは、いられませんし、耐えましたわ!

       ミーは私より、打たれ弱いですし、心配ですわ・・・」

 

 

 

 

 

ミント(M):「ずっと、お姉ちゃんと呼ばれてたから、いきなりおばちゃんと呼ばれて、ショックがデカいのも

        全て計算済み! 私が受けた屈辱は、まだまだこんなものじゃないんだから、覚悟するんだな!

        特に、あの年増猫には二度と逆らわないような、きついお仕置きをしなきゃ、気が収まらない!」

 

 

 

 

  

 

 

 

 

ミー(M):「はぁ・・・。私もついにおばさん呼ばれるなんて・・・ショックよ・・・。

       そりゃあ、最近は流石に食べ過ぎかなとも思ってたけど・・・。

       いざ、そう呼ばれると、落ち込んじゃうわね・・・」

 

 

 

 

ルナ:「こんな所で、落ち込んでたのですわね・・・。探しましたわ」

 

 

 

 

ミー:「ねぇ、ルナ・・・。私、そんなに太ったかしら?」

 

 

 

ルナ:「激太りですわ!」

 

 

 

ミー:「即答!? ほらっ、そんな事ないですわ。ミーは丸い体型の方が、お似合いですし、気にし過ぎですわ。とか、

    慰めの言葉一つくらい、よこしなさいよ!」

 

 

 

ルナ:「あくまで事実を言ったまでですわ!」

 

 

 

ミー:「それはそれで、へこむわよ・・・。はぁ~、何でこんなに意志弱いんだろ・・・」

 

 

 

ルナ:「私はミーが羨ましいですわよ。美味しい物を素直に美味しいと思う事が出来て・・・。

    そして、太ってるってのを気にして、食べないなんて事もしないですし・・・。

    その点、私はつねにプロポーションを保つのに、時には食べたくても食べない時もありますわ・・・」

 

 

 

ミー:「ルナは意志が固いから、それが出来るのよ・・・。私にはとても無理・・・」

 

 

 

ルナ:「そんな事ありませんわ! ミーも、頑張れば私みたいな体型になれますわ!」

 

 

 

ミー:「何を頑張れば良いかわからない・・・」

 

 

 

ルナ:「私に任せなさいですわ! ハロウィンまで残り7日・・・。頑張れば間に合いますわ! 

    さぁ、こうしちゃいられないですわ! 早速、特訓ですわよ! ミー!」

 

 

 

ミー:「えっ? ・・・特訓!?」

 

 

 

ルナ:「ボン・キュッ・ボンまでの道のり、その1! まずはランニングですわ! ほら、さっさと走りなさいですわ!」

 

 

 

ミー:「いきなり言われて、走れるわけが・・・」

 

 

 

ルナ:「そういうと思って、助っ人を用意しましたわ! ネズミさん達、打ち合わせ通り、よろしく頼みますわ!」

 

 

 

ミー:「その・・・ネズミ達は・・・まさか・・・!!!」

 

 

 

ルナ:「ご名答ですわ! そのネズミさん達だから、追いつかれたら、大変な事になりますわよ!」

 

 

 

ミー:「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

ルナ:「あんなに走れるなら問題ないですわね! 前にミーに、何があったか知りたい方は、

    女子会編2の出来事を見て見ると、わかりますわ!

    さてと、戻ってくる前に、次の準備ですわ」

 

 

 

 

 

 

ミー:「もう! しつこいネズミ達! どこまで逃げればいいのよおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

ミント(M):「ん? せっかく復讐の計画立ててたのに、何だか騒がしいけど、何があったんだ?」

 

 

 

ミー:「ちょっとミント! 邪魔よおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 

 

ミント:「えっ? グヘッ!!!」

 

 

 

ミー:「ごめん! ミント! 決してわざとじゃないのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

ミント(M):「・・・あのデブ猫め・・・。よりにもよって、この私を踏んでいくなんて・・・。

        しかもその後に、どさくさに紛れて、

        ネズミの野郎まで、踏んでいきやがって・・・。絶対に許さん!!!」

 

 

 

ミー:「もう! 何処まで走れば良いのよおおおおおお!!!!」

 

 

 

ミント:「お前等、待ちやがれ!!!! よくも私を散々、踏みつけやがったな!!!!」

 

 

 

ミー:「嘘!? ネズミ達の後ろに、鬼の形相したミントが増えてる!!!!」

 

 

 

ミント:「ミーおばちゃんったら、酷いよ!!! ミント、凄く痛かった・・・んだからな! この野郎、待ちやがれ!!!!」

    (前半は可愛い子を保ってるが後半は保ちきれてない)

 

 

 

ミー:「ごめんね!!!! 走るの止めたら、このネズミ達に何されるかわからなくて、つい!!!!」

 

 

 

ミント:「それで、許してあげるね。エヘッ! なんていう訳ないだろ! ネズミの野郎と一緒に、気が済むまで踏ませろ!!!」

 

 

 

ミー:「それなら、ネズミ達を何とかしてくれるなら、考えても良いけど!!!!」

 

 

 

ミント:「本当だろうな?」

 

 

 

ミー:「うん! だから早く何とかしてええええええええええええええ!!!!」

 

 

 

ミント:「交渉成立!!! よしっ、ネズミ達、私が相手だ!!!! かかってこい!!!!」

 

 

 

ミー:「あっ! 1つ言い忘れた! そのネズミ達、相当タフで強いから、頑張ってね!!!! 

    なんか前回より、格段にパワーアップしてるみたいだから!!!」

 

 

 

ミント:「なんだと!? それは流石に聞いてない!? って! うわああああああ!!!! 

     お前等、一斉に飛び掛かってくるな!!!!」

 

 

 

 

ミー:「じゃあ後、よろしくね!!!!」

 

 

 

 

ミント:「こら! 待ちやがれ・・・!!! 痛っ・・・そんな所、齧んな!!!! 誰か助けてええええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ルナ:「そろそろ、戻ってくる頃ですわね・・・」

 

 

 

ミー:「はぁはぁはぁ・・・。何とか生還できた・・・」

 

 

 

ルナ:「お帰りなさいですわ。 あら? ネズミさん達は何処行きましたの?」

 

 

 

ミー:「逃げてる途中、勢い止まらなくて、ミントを踏んづけちゃって、それで怒ったミントが追っかけてきたから・・・

    上手く言って、ネズミ達を任せてきたわ」

 

 

 

ルナ:「それで、ミントの悲鳴が聞こえたのですわね・・・。まっ、なんにせよ、その1は終えましたわね。

    次に行きますわよ! ボン・キュッ・ボンまでの道のり、その2」

 

 

 

ミー:「ねぇ、疲れたから休ませてよ・・・」

 

 

 

ルナ:「駄目ですわ! 良い感じに体も温まってきたのですし、続けますわよ!」

 

 

 

ミー:「今度は何をするのよ?」

 

 

 

ルナ:「そうですわね~。瞬発力を鍛えるのも大事ですし、今度はこのボールをどんどん投げますわ!

    ミーは、上手くそれを全部、避けるだけですわ。さっ、行きますわよ! それっ!」

 

 

 

ミー:「ボールを避けろって・・・この体型で、それはかなり厳しいわよ!!!」

 

 

 

ルナ:「問答無用ですわ!!! それっ! それっ! それっ!」

 

 

 

ミー:「馬鹿! いっぺんに投げ過ぎよ!!! ぶへっ・・・」

 

 

 

ルナ:「倒れてる暇はありませんわよ!!! 立ってミー! ここで諦めたら、デブ猫街道まっしぐらですわよ!」

 

 

 

ミー:「それはまずい・・・。ルナだけでなく、他の仲間にまで、

    招き猫やジャックオーランタンと間違えられる・・・そんなの嫌だ!!!!」

 

 

 

ルナ:「その意気ですわ! 続けますわよ!!! それっ! それっ! それっ! それっ~!」

 

 

 

ミント:「さっきは酷い目にあわせてくれてありがとうね・・・ミーおばちゃ・・・うわっ危ね!!!」

 

 

 

ミー:「あら、ミント! ネズミ達は撃退出来た・・・おっとと、何とか避けれた・・・」

 

 

ミント:「馬鹿野郎!!! すぐ後ろでいきなり避けるんじゃねぇ!!! ・・・何とか撃退したよ!!! 

     だから、今度はミーおばちゃんの番よ!!!」

 

 

 

ルナ:「ミントまで、ミーのダイエットに付き合ってくれますのね! ボールの量、増量ですわ!!!

    それっ! それっ! それっ! それっ! それっ! それ~~っ!!!」

 

 

 

ミント:「ルナおばちゃんったら、私に何か怨みでもあるのかな?」

 

 

 

ルナ:「怨みなんて、これっぽっちも、ありませんわ~! それっ! それっ! それっ!!!」

 

 

 

ミント:「その割には、どんどんボールの数、増やしてるよね?・・・っとと、だから目の前で避けないで! ミーおばちゃん!!!」

 

 

 

ミー:「そんな事言ったって、ボールが多くて、避けるだけで精一杯・・・あっ・・・」

 

 

 

ミント:「ふえっ? ・・・ぐへっ!!!」

 

 

 

ミー:「痛っ・・・。もう! ルナ、流石にボール投げ過ぎよ!!!」

 

 

 

ルナ:「投げてる内に、どんどん楽しくなってしまい、ついですわ! そんな事より、いつまでミントを下敷きにしてますの?」

 

 

 

ミー:「えっ? うわっ! ちょっと、ミント・・・大丈夫?」

 

 

 

ミント:「ミーおばちゃん・・・。後で覚えといてね・・・。ぐふっ・・・」

 

 

 

ルナ:「余程、ミーが重かったのですわね・・・」

 

 

 

ミー:「放っておいても、大丈夫かしら?」

 

 

 

ルナ:「見た目以上に、タフですし、大丈夫ですわ! 

    まだまだ、ボン・キュッ・ボンへの道のりは険しいですし、続けますわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

ミー(N):「その後も、ルナの地獄の特訓は、何日も続き、その度に、ミントが私に攻撃を仕掛けてきたけど、

       ことごとく失敗をして、むしろミントは日に日に、ボロボロになっていった・・・。

       そして、地獄の特訓を終えた私はというと・・・」

 

 

 

 

 

 

ルナ:「ミー、此処までよく頑張りましたわね! 私程ではありませんが、見違える程に、スリムになりましたわ!」

 

 

 

ミー:「あんなハードな特訓してたら、痩せるわよ・・・・。ご飯も、いつもより量少ないし・・・」

 

 

 

ルナ:「食事制限もしなきゃ、どんどん食べるのは目に見えてましたし、当然ですわ!」

 

 

 

ミー:「でも、これでミントにも、おばちゃんって、言われないかもと思うと、気分が楽ね!」

 

 

 

ルナ:「そのミントだけど、姿を見かけませんわね・・・」

 

 

 

ミー:「一体、何処に行ったのかしら? 用事があるから来てって言われたけど・・・」

 

 

 

ルナ:「何の用事か、気になりますわね」

 

 

 

ミー:「ちょっと私、探してくるわ」

 

 

 

ルナ:「なら、私も手伝いますわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミント(M):「あの年増猫とデブ猫に復讐する為、近付くたびに・・・逆に酷い目にあったよ・・・。

        前回のハロウィンの屈辱を晴らすためにも、負けられるか・・・!!!

        この用意した衣装で、私の前で膝まづかせてやるんだから!!!」

 

 

 

 

ミー:「あら、ミント、こんな所にいたのね」

 

 

 

ミント:「ミーおばちゃんったら、ナイスタイミング・・・」

 

 

 

ミー:「ん? どうかした?」

 

 

 

ミント:「随分、スリムになったんだね・・・」

 

 

 

ルナ:「当然ですわ。私の猛特訓に耐えて、ミーは生まれ変わったのですわ!」

 

 

 

ミント:「ルナおばちゃんったら、余計な事してくれて・・・」

 

 

 

ルナ:「あら、何の事かわかりませんわ! お~ほっほほほほほほほほ!!!」

 

 

 

ミー:「それでミント、用事って何かしら?」

 

 

 

ミント:「今日はハロウィンだから、仮装の衣装を用意したのだけど・・・」

 

 

 

ミー:「そうなのね。でも、このサイズは大きすぎて、着られないわ。ねぇルナ」

 

 

 

ルナ:「そうですわね。今のミーには、そのジャックオーランタンの衣装は大き過ぎですわね。

    残念だけど、着れませんわ・・・」

 

 

ミント:「それもそうだよね・・・。せっかくミーおばちゃんの為に用意したのに残念。

     だけど、ルナおばちゃんの為に用意したこの衣装は・・・」

 

 

 

ルナ:「私、衣装は用意したのですわ! 今年の仮装はエルサですわ!」

 

 

 

ミー:「ごめんね。ミント。私もルナに衣装を用意してもらって、アナの仮装をするの」

 

 

 

ミント:「そうなんだ・・・。じゃあ、私は何の仮装しようかな・・・」

 

 

 

ルナ:「ミントだけを、仲間外れになんかにしませんわ。ちゃんと衣装を用意してますわよ。これですわ」

 

 

 

ミント:「これって・・・」

 

 

 

ルナ:「オラフの衣装ですわ! ほらっ、ミント、まん丸で可愛いし、きっと似合いますわ!」

 

 

 

ミント:「前回のハロウィンは・・・かぐや姫・・・」

 

 

 

ルナ:「あれは、反省しましたわ・・・。お子ちゃまなミントには、少し大人過ぎましたって・・・。

    だから今年は、よりミントの良さが出る衣装にしたのですわ!」

 

 

 

ミント:「そんな~」

 

 

 

ルナ:「どうしても、その衣装が嫌なら、こっちの衣装もありますわ!」

 

 

 

ミント:「魔女の衣装・・・」

 

 

 

ルナ:「ミント用に、小さい付け鼻と小さい杖も用意しましたわ!」

 

 

 

ミント(M):「くそっ・・・。魔女にしたの根にもってやがる・・・」

 

 

 

ルナ:「小さい魔女ってのも、可愛いと思うのですわ。どうかしら?」

 

 

 

ミント:「魔女なら・・・マレフィ・・・」

 

 

 

ルナ:「Well well well (ウェル ウェル ウェル) 

    貴女には、まだ早過ぎますわ。私みたいに、成熟した魅力を持ってからですわね!」

 

 

 

ミント(M):「この年増猫め・・・。得意げに言いやがって・・・」

 

 

 

ミー:「お客様が来る時間まで、後少しだし着替えるわよ」

 

 

 

ルナ:「ほら、ミント、着替えに行きますわよ」

 

 

 

ミント:「やだ! 離せえええええええええ!」

 

 

 

 

 

 

 

ミー:「着替えては見たけど・・・ねぇ、ルナ・・・。似合ってる?」

 

 

 

ルナ:「大丈夫ですわ! 今日だけは、ミー。貴女をNO.2と呼んであげますわ」

 

 

 

ミー:「ありがとう・・・! ルナ」

 

 

 

ルナ:「オラフ・・・じゃなくて・・・ミントも凄く似合ってますわよ!」

 

 

 

ミント:「ルナおばちゃんとミーお姉ちゃんも、似合ってるよ」

 

 

 

ルナ:「あら? ミーお姉ちゃんに戻ってますわね」

 

 

 

ミント:「ミーお姉ちゃん、おばちゃんみたいな体型じゃなくなったから、

     お姉ちゃんって呼ばなきゃなって・・・」

 

 

 

ルナ:「ミントったら、優しいのですわね! 良かったですわね! ミー!」

 

 

 

ミー:「うん! もう太らないように努力するわ!」

 

 

 

ルナ:「それはそうと、私の事もいい加減、ルナお姉ちゃんって、呼んでも良いのですわよ」

 

 

 

ミント:「嫌だ」

 

 

 

ルナ:「ミントったら・・・強情ですわね」

 

 

 

ミント:「正直なだけだよ。ルナおばちゃん!」

 

 

 

ルナ:「正直過ぎる性格、いつか治して差し上げますわ! 

    あら、お客様の指名が入りましたわ。ミー、今回は貴女もですわよ」

 

 

 

ミー:「本当に!?」

 

 

 

ルナ:「ええ。早く行きますわよ」

 

 

 

ミー:「うん!」

 

 

 

ルナ:「ミントは、此処で待機ですわね。招き猫じゃなくて、招きだるま、頑張ってくださいですわ!

    お~ほっほほほほほ!!!! ありの~ままで~ですわ~!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミント(M):「・・・あの年増猫にまんまとしてやられた! 今年こそは屈辱を晴らそうと思ったのに・・・

        くそっ・・・動きづらい・・・。もう・・・ハロウィンなんて、大っ嫌いだあああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり